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そう思った俺は、閃梨さんとの会話を絶ちきり、そして再び周囲に気を遣い始めた。
だが、結局のところ、その後に誰かが襲ってくるなんてことはなかった。つまり、時間の流れがおかしい状態のままってことだ。
今、普通の時間の中で生活しているのは、俺と閃梨さん、後はこの魔術を使ったやつだけだろう。
……なんか、正直なことを言うと、これから先はものすごく大変なことになりそうな気がしている。俺なんかより、きっと閃梨さんの方が大変なんだろうけど。
だけど、こんな俺でも力になれることは1つぐらいあると思っている。閃梨さんが頼ってきてくれるなら、俺はそれに協力するし、頼ってきてくれなくても勝手に行動をしてしまうだろうな。
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