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「ふぇっ?」
俺が手を掴んだ際、閃梨さんはそんな声を出していたが、そこは聞かなかったことにしておこう。……別に、俺はSじゃないんだからな!
なんていう冗談はさておき(本当は恥ずかしかったりしただけです、はい)、俺たちはまず部屋に戻った。もちろんそれぞれの部屋にだ。
一応後で閃梨さんが俺の部屋に来るみたいだが、まあ別に変なことをするわけではない。離れていると危ないから、同じ場所に固まっていようとのことだ。
かといって、同じ部屋で寝ないのか? と聞かれれば、それはそれで嘘になる。まだ朝だから時間はあるが、万が一夜までこんな状況が続けば、そうなってしまうだろう。
……うわ、なんか変に緊張してきたぞ?
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