親睦旅行とイベントと……

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「…………」 結局俺は断れず、閃梨さんの隣に寝ているのだった。 いや、だってさ? 閃梨さんズルいんだよ! そんな……涙目で「ダメなら……いいよ……」とか言われたら断れるわけないじゃん!? つーか断っちゃいけないじゃん!? だから俺は……仕方なく閃梨さんの隣に寝ているだけで、別にやましい気持ちとか、そう言ったものは全然無いんだからな! なんて俺の気持ちを知るはずもなく。閃梨さんはぐっすりと俺の隣で寝ているわけで。だったらさっさと避ければいいのに、という意見があるだろうが、それは不可能なわけだ。 なぜなら閃梨さんは、俺の腕を枕にしていて、更には自身の足を俺の足に絡ませてきているわけだ。 ……逃げれるわけないだろう?
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