親睦旅行とイベントと……

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「んと……えと……」 閃梨さんは覚醒するまでになかなか時間がかかるようで、5分経った今でもまだ考えているようだった(いくらなんでも遅い、とかは言わない方向で)。 もちろん、その間も俺は腕枕の姿勢をしているわけで、閃梨さんが起きてからと全く同じ体勢をしているわけだ。 「って、なんでこんな体勢なのっ!?」 そんなことを考えていると、閃梨さんが突然大声でそんなことを叫び出した。どうやら完全に目が覚めたみたいだ。 「あ、起きましたか?おはようございます」 「あ、おはよう……じゃなくて!なんでこんな体勢なのかを聞いてるんだよ!?」 「閃梨さんが望んだから、ですよ?」 うん、そう言ったところで、別に嘘はついてない。実際に望まれたんだからな。
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