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まあ、それでもそのおかげで留年を免れることが出来たと言っても過言ではないのだがな。
と言うわけで、今から俺は春休み明け最初の登校をするわけだ。ついでに言うと、クラス替えだからなかなか楽しみもある。
「じゃあ俺は学校に行ってきますから。お昼ぐらいには帰ってこれると思うんで、大人しく待ってて下さいね?」
「了解!気を付けてね!」
俺は閃梨さんにそう言い残し、家を出た。そして少し歩いたところで後ろを振り向くと、閃梨さんが俺に向かって手を振ってきていた。笑顔で。
そんな閃梨さんに対し、俺は手を振り返しながらもこんなことを考えていたのだった。こんな生活も悪くないな、と。
学校に到着するなり、俺はすぐさま玄関前に貼り出されていたクラス名簿を確認しに向かった。
この結果で、1年が楽しくなるかどうかが決まってしまうと言っても、全然言い過ぎではないだろう。
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