家庭教師は魔法使い!?

親睦旅行とイベントと……

そんなことを言っている余裕……みたいなものは、もちろんあるわけがなく。結局のところ、行くしかないわけだ。

閃梨さんにくっつかれているせいか、歩きづらいって言うのは事実なんだけどな。

「閃梨さん、そんなにビビらなくても大丈夫ですよ？」

「うん……わかってるんだけどね？やっぱり怖いものは怖いし……」

はい、そうやって言うと思ってましたよ。それ以外に全く見当がつかなかったですしね。まあ……嫌な気分がするわけじゃないから、いいんだが。

確か、現場からここまでは少し距離がある。だからここから現場までも、少し距離があるわけだ。

その間、俺たちはこのままでいることになるわけで、正直……複雑な気分だ。