389人が本棚に入れています
本棚に追加
で、あっさりと到着した現場。相変わらず状況は変わっておらず、空気はおかしいままだった。
期待していた部分がなかったわけじゃない。もしかしたら元に戻っていて、それで……みたいなことは確かに考えていた。
でも、やっぱり現実は甘くなかった。朝と何も変わっていないんだからな。
「……何も変化なし、だね?」
「そうですね……パッと見た感じ、何も変化は無さそうですね?」
その時、俺たちの入ってきた扉の方から物音がした。扉が開いて、誰かが入ってきてから閉じる。そんな物音が。
俺たちはその音に反応をするようにして、扉の方を向いた。一体誰が入ってきたのか? 一体何が起きたのか?
それを知るために。
最初のコメントを投稿しよう!