親睦旅行とイベントと……

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それから少しして、閃梨さんはようやく口を開いた。 「とりあえず、もう少しここに居てみようよ?もしかしたらなにか起きるかもしれないからさ」 閃梨さんがそう言うと、男は捜索するのをやめ、再び俺たちの方へと戻ってくる。そして、閃梨さんの言葉を承諾するようにして頷いていた。 「私は何も異存はありません。最初も言った通り、あなた方にお任せしましたからね」 「あ、俺も異存は無いです。閃梨さんが決めた以上はついていきますしね」 俺たちがそう言うと、閃梨さんは軽く笑顔を浮かべる。そして、俺たちに指示をし始めてきた。 「じゃあ淳くんは、クラスで見たことのない人、もしくは足りない人を探して!貴方はこの部屋で何かおかしいところが無いかを探して!」
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