親睦旅行とイベントと……

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正直言って、認めたくなかったよ。なんで坂下さんなのか、とにかくそれを問いたかった。 「閃梨さん、あの……」 俺は閃梨さんに対してそう声を掛ける。その声に気が付いた閃梨さんは、俺の方へと歩み寄ってきた。 「どうしたの?」 そう言った閃梨さんは、俺の見ている方へと視線を合わせる。そして察したかのようにして、再び俺の方を見てきた。 ……はは、まさか身近なところだったなんてな。それでもやっぱり、みんなでいるときは楽しかった。 バカな話をして、騒いだりして。とは言っても、まだそんなに長い付き合いではなかったのだが。 それでも、仲がよかったのは事実なわけで。俺はこれからも仲良くしていきたかったんだよ。
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