親睦旅行とイベントと……

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「そうですね……とりあえず戻りましょうか?」 閃梨さんに対してそう言うなり、俺は入り口へと向かった……のだが。 ふと目の前を、何かが横切って行った。 ……なんだ、今のは? 虫とかじゃないのは間違いないし、閃梨さんは俺の後ろに立っている。 男が動こうものならば、見逃すはずはない……いや、2人とも魔法使いだから、それぐらいのことは出来るんだろうけど。 それでも、俺を殺すことに利点なんかがあるのだろうか? 思うに、利用されていたとしても……まだ利用はするはずだ。少なくとも俺は、ギリギリまで利用するだろう。 ということは…… そう思った俺は、辺りを、物体が飛んできた方に首を回した。
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