プロローグ

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さて、高校の説明やら俺の自己紹介はこれぐらいにして、話を元に戻すとしよう。 「まあ……追認考査までは後1週間ある。勉強をすればなんとかなるはずだから、とりあえず頑張れよ?」 「はい、俺も留年なんて言うのは嫌ですからね」 担任にそう言われた俺は、そう言葉を返す。すると担任は軽く笑い出して、帰ってもいいぞと言うような合図を出してきた。 だから俺は、座っていた椅子から立ち上がると机の横に置いておいた鞄を持ち、担任に軽く頭を下げてから教室を後にした。 そしてそのまま、俺は家に帰るために玄関へと向かって行った。 「さて……いよいよ留年が本格的になってきたな。笑い事じゃないのは分かってるけどさ……」 俺は靴を履き替えながら、1人でそんなことを呟いていた。こう言う状態になってくると、さすがの俺でも危機感を覚えるって言うものだ。 全てが自分の責任だって言うこと、それはきちんと理解しているんだがな。
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