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で、分かりきったことだとは思うが……クラスの注目が俺たちの方に集まるわけだ。
それはそれは、本当にもう辛すぎる光景が広がっているのをイメージしてもらえると助かる。
頼むぜ、担任。どうにかこの状況を打破するような展開を作ってくれよ?
「と言うわけで、今日はこれで終わりだ!号令!」
「起立、礼!」
そんな俺の視線に気が付いたのか、担任はそう言ってホームルームを終わらせてくれた。何と言うか、本当に助かっ……
「白樫さん!どこから来たの?」
「彼氏とかいるの?」
「メアド教えて!」
助かってなかったみたいだな、この状況を見る限りは全く。修斗は隣に座ったまま、俺に視線を向け続けて来ているし……担任もまだ教室で何か仕事をしている。
まあ、転校生の宿命と言えば宿命だから、とりあえず終わるのを待つか。閃梨さんを待っている雰囲気を出さずに。
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