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「お前……どういう関係だよ?」
そんな沈黙が続く中、1番最初に口を開いたのは修斗だった。その言葉につられるようにして、他の人達は頷いているし。
さて、どういう風に言うのが1番安全なんだろうか? 本当のことを言っても、恐らく信じてはもらえないだろうし……
「ちゃんと説明しなさいよ、淳」
そう言ってきたのは、教室に残っていた女子の内の1人。ただ、なぜかこの声には聞き覚えがある。
再び嫌な予感がした俺は、恐る恐るその声がした方を向いた。
「なっ……杏?」
「そうよ、私よ?」
そこに立っていたのは、俺の幼なじみである周防 杏(すおう あんず)だった。
こいつがこのクラスだなんて、全然気が付かなかったよ……それに、俺はこいつが昔から苦手なんだよな。
小さい頃から色々やられてきたと言うか、とにかくスゴかったんだよ、こいつはさ。
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