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6月。高校2年生になってから、早2か月だ。俺たちは一期考査と言う名の訪れて欲しくなかったイベントを迎えようとしていた。
まあ……そんなことを言ったところで、どうにもならないなんて言うことは、重々承知しているんだがな。
まあとにかく、俺たちは全員この時期を迎えてしまったって言うことを伝えたかっただけなんだよ。
あ、そうそう。この事も言っておいた方がいいのかもしれないな。あの後、一体俺たちがどうなったのかをさ。
あの後の俺たちは、まあその日は本当に言葉を交わさなかったわけだ。まさかこんなに交わさないとは俺も思ってなかったし……
そして次の日。朝、俺が起きるなり閃梨さんはこう言ってきたんだ。「昨日はごめんなさい」と。
正直な話、俺もそこまで怒っていたわけじゃないから……と言うか、全く気にしていなかったから、謝られたのは色々な意味で困ったんだよ。
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