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「あ、いや。なんでもないです」
はい、そして俺はこういう場面での決まり文句を言わなくちゃならないわけだ、うん。
逆に、これ以外の策があるならば[080-○○○○-○○○○]まで連絡を入れてほしいくらいだ、うん。
と言う冗談は置いといて、だな。俺はそれから家に着くまでの間、1度も閃梨さんのことを見ずに歩いた。
また閃梨さんのことを見ていて、「そんなに私の顔を見て……なに?私が何かおかしいの?」なんて言われたら、きっと俺はショックで立ち直れなくなるだろう。
閃梨さんにそう言われると、そこまでのダメージになるのは、言わなくても分かるよな? って、言っちゃってるんだけどな、俺は。
まあ……そこはご愛嬌(?)ってことにしておいてくれると、非常にありがたい。
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