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「よし、頼むぞ」
家に着いた俺は、閃梨さんと一旦別れ(別れるってほどじゃないが)、部屋に入った。とりあえず制服から着替えるために、だ。
あ、そういや閃梨さんの部屋に入ったこと無かったな。今度入れてもらえるように頼んでみるとするか。
そんなことと、閃梨さんにどういう風に頼むかを考えながら、俺はすぐに着替えを済ませた。
どうせ家にいるだけだ。出掛けることもきっと無いし、いざとなればまた着替えればいい。第一、閃梨さんだってそこまでオシャレをしてくるわけがないだろう。
逆に……家の中にいるだけなのに、オシャレをするような人はいるんだろうかな? ちなみにだが、今まで閃梨さんはそんなことを1度もしてきていない。
うん、大丈夫だな。自分を信じることにしよう。
そう考えながら、俺は部屋着で自分の部屋を後にした。
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