プロローグ

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そんな状況に陥っている自分自身に、もの凄く腹が立つ。 まあ……そんなことを言ったところで、どうにもならないことは分かっているんだがな。 そんなことを考えながら、俺が勉強を続けていると、俺の後ろの方にある本棚から何かが落ちたような音が聞こえた。 「なんだよ……」 実際、これを片付けるのは後でも良かったのかもしれない。だけどこの時は何故か、「先に片付けてしまおう」と言う考えが頭に浮かんだのだ。 本棚から落ちたそれを片付けるため、椅子から立ち上がった俺。本棚にはマンガしか入ってないから、きっとそれが落ちたのだろう。 「……なんだ、これ?」 しかし、床に落ちていたのは……全く見覚えの無い、それでいてかなり古そうな本だった。 えっと……どうすれば良いんだ? と言うよりも、誰かの忘れものなのか? 実際、本当にこの本に見覚えは無いわけだ。
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