1学期最大の山場! 乗りきれるんだろうな、俺……

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それから俺は、閃梨さんを待たせないようにして、さっさと食事を済ませた。 そして食器を片付け、俺は閃梨さんが待っているはずの俺の部屋へと向かったのだった。 「閃梨さん、お待たせしました!」 「あ、淳くん。お帰り……って言うのはおかしいね。じゃあ何て言えばいいのかな?」 閃梨さんは俺に対し、こういう場面ではなんと言うのが正しいのかを考え始める。ただ……今はそんなことよりも、勉強を教えてほしいわけで…… まあいいか。きっとこれしきのこと、考えるのはすぐに終わるだろう。時間はまだあるはずだ。全然問題はないさ。 そう考えた俺は、閃梨さんの気が済むまで今考えてることを考えてもらおうと決めたのだった。どうやら既に周りは見えていないみたいだし。 さ、その間に俺はどこを教えてもらおうか決めておこう。
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