1学期最大の山場! 乗りきれるんだろうな、俺……

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「で、どういう話なのかって言うとね……」 まあそんな風にして、多少なりとも落ち込んでいた俺を気にかけず、閃梨さんは話を続けてきた。 あ、なるほど。俺はほとんど相手にされてない……っていう言い方はおかしいけど、とにかく俺がどう考えているかは関係無いみたいだ。 「周防さんって……頭良いの?」 「え?あ、まあそれなりには良いんじゃないですかね?」 いきなり閃梨さんに聞かれたことは、正直言ってかなり意外だった。いや、聞かれたことがとかじゃなく、閃梨さんが杏を意識していることがだ。 まあ、一応閃梨さんだって俺と同棲をしているわけだし、杏だって俺の幼馴染みっちゃ幼馴染みだ。 だから把握しておきたいとか、そう言うのが無いわけじゃないんだろうな。
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