1学期最大の山場! 乗りきれるんだろうな、俺……

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まああれだ、気にしないでおくことにしよう。 そんなことを考え、俺たちが家に着くとほぼ同時に電話の音が鳴った。 「……ったく、一体誰だよ?」 「そんなこと言っちゃダメだよ?ほら、早く出なくちゃ」 ええ分かってますよ。電話に出ないなんてことは、夜中に掛かってきたときとか、本当にそれぐらいの時さ。 「はいもしもし」 『あ、淳?もう帰ってきてたんだ。今からそっちに行くから、待ってなさいよ!』 「え、ちょっと……」 電話の相手は杏。そしてその杏が今から家に来て……閃梨さんも家にいる。更に杏の家から俺の家までは……3分。 「ヤバいじゃねぇかっ!」 「なっ、何?一体どうしたの?」 そんな俺の大声に、閃梨さんは驚いたような……いや、驚いた声をあげていた。
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