1学期最大の山場! 乗りきれるんだろうな、俺……

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「ねえ……どのくらい隠れていればいいの?」 「そうですね、隙を見て家の外に出てくれれば……普通に遊びに来た感じで入って来てください」 なんとか閃梨さんを押入れに隠した俺は、杏が来るまで閃梨さんと会話をしていた。 ちなみに、押入れから家の外に出るための窓は歩いて5歩ぐらいの距離だ。押入れさえ抜け出すことが出来れば、窓からは簡単に抜け出せる。 あ、どうして簡単に抜け出せるかって言うと……予め窓自体を開けておくからだ。 ただ、どうして押入れから抜け出すことが難しいかって言うとだな。俺の部屋からその押入れが近いからなんだよ。 だから押入れを開ける音が聞こえちゃったりすると、勘のいい杏にはすぐにバレちゃうんだ。あいつ、何気に合気道とかスゴいから、力ずくでなんか止められないしな。
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