1学期最大の山場! 乗りきれるんだろうな、俺……

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「あ、悪い……」 そう謝ったときに、謝らなくても良かったことに気が付いたのは秘密だ。 「で、どうやって入ったのかって言う質問だったっけ?」 俺がそんなことを考えていると、杏は軽く笑みを浮かべながら手に持っているあるものを見せつけてきた。 ……なんだ、あれ? 全然と言うか……って、あれは! 杏が手に持ってるのは、俺の家の鍵じゃねえかよっ! 絶対おかしい! こいつに鍵を渡したことなんて無いし、ましてや仮に渡すにしたって……こいつに渡す意味なんてない。 じゃあいったい、なんでこいつは俺の家の鍵を持ってるんだ!? 「お前……その鍵どっから手に入れたんだよ!?」 「え?ああ、これは……私が作ったのよ?」
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