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ふむふむ、なるほどな。今の日本にはそんな技術力が発達し始めていたんだな。……それも、人の家の鍵を勝手に作るような技術がな。
「そんな技術、糞喰らえだ!」
「いきなりなによっ!?」
ついつい思っていたことを口にしてしまった俺に対し、杏はそんなことを言ってきた。
おっと、ついつい口に出しちゃったじゃねえか。それに、冷静に考えれば……杏が俺の家の鍵を持っているからと言って、問題は然程無いよな。
「まあ……いいわ。じゃあ部屋に入らせてもらうわね」
杏はそう言うと、靴を脱いだあとに俺を避けるようにして俺の部屋へと向かっていった。さあ、閃梨さんは多分見つからないだろ……
「クシュン!」
……終わったんじゃないか? もしかしなくても、間違いなく。
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