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桜が散り、若葉に覆われていく木。
大学もまた青々と木々が並んでいる。
「ねっ、作野は彼氏いんの?」
「え!?」
学食をうつみちゃんと藤井君で食べていると突然聞かれた。
「もう半月くらい経つけどさ、まだそんなにお互いのこと話してなかったよね」
藤井君は笑みを浮かべながら定食のご飯を口に運んでいる。
「彼氏はいないよ」
瀬羅は旦那さん。
もう恋人同士じゃない。
「そういう藤井君は?うつみちゃんと付き合ってるんでしょ?」
2人の顔を見ると藤井君が答える。
「まさかー。うつみとはただの幼なじみなだけ」
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