2章~最強の紅蓮~

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激しく燃え盛る魔物を背に、ロイは大剣を消す。 少年は、魔物が襲いかかったときに若干移動していたので、炎に巻き込まれる事は無かった。 数秒もすれば魔物は燃え尽きた。 ロイはゆっくりと少年に近づく。 呆然とロイを見る少年に、 「おい、お前。ケガは…大丈夫だな。とりあえず今日は家に帰れ」 そんな気遣っているような、突き放しているような言葉を残す。 そしてまた翼を生やし、飛んでいった。 残ったのは、未だ呆然としたままの少年一人。 そんな少年を残し、夜は更けていく。
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