†エピローグ†

12/14
前へ
/355ページ
次へ
森の中はしぃんと静かになる。 微かに風の心地良い音が耳を霞める。 『璃杏・・・・・・』 灰音の声が森中に響く。 『愛してるよ。ただそれだけだから・・・・・』 こんなにも....。 "誰か"を愛したのは初めて。 ずっと、ずっと......。 お前は俺の中で存在し続けている。 カチャ...。 灰音は懐中時計を取り出す。 銀色の......懐中時計。 璃杏と灰音を繋ぐもの。 灰音は時計を優しく手で包む。 『この女性の恋人の方ですか?』
/355ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4413人が本棚に入れています
本棚に追加