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『璃杏様っそれは私がっ』
『いいわよ。ちゃんと自分の 事は自分でしないといけ ないでしょう?』
璃杏はそう言うと自分の服や物を整理する。
その手つきはお嬢様とは思えないほどテキパキとこなしていた。
普通、こんな大きい会社の令嬢はたいてい多分自分の身の回りの事は使用人や世話係がしてるはず...。
灰音はおかしく思う。
『いいえっ身のまわりのことは私が全て...』
じゃないと仕事がなくなる。
灰音は必死に璃杏の今やっている行動を止めようとする。
『本当に大丈夫よ。部屋わかる?戻ってくれて大丈夫よ?』
『ですが...』
灰音はションボリしていた。
璃杏はその姿を見て何か思い出したのか、自分の勉強をする机に向かう。
そして机の引き出しを開ける。
その中から何かを取り出し、自分のポケットにもぐりこませた。
『璃杏様?』
灰音は怪訝そうにしていた。
『来て』
灰音は璃杏に言われるがままに璃杏の後ろについていく。
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