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そしてもう1つには
神ノ宮 璃杏
灰音は璃杏ではなく先に響夜の墓石に花束を置く。
『あら?響夜さんにも花束を?ありがとうね』
後ろから嬉しそうな声がした。
灰音は声をかけられ少し驚く。
『あぁ。華望様。気配を消して近づかないでください。驚きましたよ・・・・・』
灰音は苦笑しながら言う。
声の主は璃杏の母--華望だった。
『ふふっ。ごめんなさい。響夜さん花束喜ぶわ』
ふんわり華望は笑う。
璃杏と同じ笑顔で。
その華望を灰音はじっと見る。
華望は灰音の視線に気づく。
『なぁに?璃杏が何か言ってきたのかしら?』
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