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『いってらっしゃいませ』
『いってきます』
運転手にそう言うと璃杏は学校の入口まで歩く。
この学校は神ノ宮グループが経営している。
《神華学園》
全校生徒4000人のマンモス校である。
幼等部から大学までエスカレート式の学校だ。
国内でトップの学力の学校でたいてい通っているのは政治家の子供や大きい会社の社長の子供などが多い。
『ごきげんよう。璃杏さん』
後ろから声がしたので振り返る。
見るとパタパタと少女が走ってこっちへ向かってくる。
少女の顔を確認すると名前を呼ぶ。
『あぁ。美月さん。ごきげんよう』
『あぁって・・・。いいですよ〃』
美月は少しぷくっとふくれる。
その姿を見て璃杏は少しあわてて謝る。
『ごめんなさい。そんな変なつもりで言ったんじゃないんだけど・・・』
璃杏はしょんぼりする。
今度は美月があわてる。
『あっ。怒ってはいないのよ。ごめんなさいっ』
美月は少し笑んだ.....。
だか璃杏は美月の笑みとは反対に無表情だった。
『さぁ。授業にいきましょうっ?璃杏さん』
『えぇ』
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