それは日常?いいえ新しい始まりの日です。

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「おい、そこの天然馬鹿おんな」 「んっ?なんでしょう、何か聞こえる?幻聴?頭痛もしますし、寝不足ですかね?」 新学期の前の日ってなんだかウキウキして眠れないんですよねぇー。 なーんてことを考えながらヘラヘラ笑っていると、 「う~ん?さくちゃん、気持ちはよぉーく分かるけど現実逃避は良くないよ?」 あれ? なんだか違うみたいです。 「……」 「!!!」 朝から心臓が止まるかと思いました。 後ろから頭を凄い力で、ギシギシと音がするのではないかというくらいの力で掴まれているではないですか。 しかしながら私には後ろを振り返る勇気が持てそうもありません。 えぇ、振り返らずとも分かります。 絶対そう、絶対に凄い勢いでこちらを睨んでおります。 「あはは、今日も機嫌MAXに悪いね、圭吾」 あははって奏太くん、私はお目めがうるるんMAXです。
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