第三章

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そんな私だって、今まで誰も愛さなかった訳ではない。 私が高校生の時、出会った男がいた。 年上が好きだった私は、貴方に引かれていった。 車を運転する姿。 落ち着いた会話。 私を誘導してくれる性格。 顔は普通並だったが、私には何もかもが新鮮で 会う度に引かれていった。 しかし、私は高校生、きっと私みたいな子供など相手にされないと、あと一歩が踏み出せずにいた。 一緒に居られればいい。 貴方の側にと。 そんな想いでいたある日、貴方からの告白に、私は嬉しさを抑えきれず、体の関係を交した。 「ずっと側にいてよ。」 体を交した後の貴方の言葉。 嬉しかったよ。
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