第三章

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でも、聞けなかった。 事実を知るのが怖かった。 帰りの電車の中、彼からメールが届いた。 ‘隠しててごめんね。本当の事言おうと思ったんだけど、言えなかったんだ。 舞菜が離れていくのが怖くて。 俺、離婚考えてた。舞菜と結婚したかったから。 舞菜を愛してる気持ちは、これからも変わらないよ。’ こんなメール、嬉しくないよ。 私は、貴方の家庭を壊せない。 壊しちゃいけない。 それに、裏切られた傷は、すぐには消えないんだよ?
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