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「あ、杉並さん。今日も来てくれたの?」
杉並という、お客さんであり、色恋相手。
「舞菜の為なら来るよ。」
私はそっと、杉並さんの隣へ座った。
グラスを取り、お酒を作る。
杉並さんは、私の作ったお酒を、おいしいと言って飲んでくれる。
そして、少し時間がたつと、シャンパンを入れてくれる。
今日も、二人の会話に花が咲く。
私は、相手をあまり観賞しない。
観賞しないというか、深くまで探らないと言った方が正しいかもしれない。
だから、杉並さんの事も、あまり知らない。
好きでもない相手は、あまり興味がない。
そんな感情なんだと思う。
それでも、杉並さんは、私の全てを知りたいかの様に、色々な事を聞いてくる。
私は聞かれれば答えるが、自分からは、自分の事は話さない。
答えた所で、それが正しいとは限らない。
それでも杉並さんは、私の趣味を聞いては、たまにプレゼントをくれたり、
好きなタイプを聞いては、髪型を変えてみたりと、
結構かわいいなって、思ったりもした。
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