第二章

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杉並さんは、背が高く細身で、スーツが似合う。 私服を見た事もあるが、落ち着いていて、似合っていた。 薄い顔がタイプな私は、杉並さんの顔は嫌いではない。 むしろ、好きな方へ入るだろう。 そう、嫌いじゃないのだ。 お金だって、持っている方だし、いつも迎えに来たりと、優しさもある。 ただ、私は人を好きにならない。 嫌いじゃない。 でも、好きにならない。 好きになれないんじゃない。 なってはいけないと、いい聞かせている。
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