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「う~ん美味しい~。」
「やっぱり甘いものは最高ね。」
一通りオーダーをとどけた俺は店長さんのご好意?により(決して客が雛多たちだけで暇だからというわけでは無いらしいとのことです。)30分もの休憩をいただいた。
「女子って本当に甘いもの好きだよな。」
コーヒーをすすりながら淳が喋る。
「あら?甘いものが好きな男子もいるわよ?」
パフェを頬張りながら喋る早美。
「まぁな、でも甘いものが嫌いって言う女子はあんまり聞いたこと無いぞ?」
「ふっふっふっ。それはだな…女子はあま~い恋を夢見てるからなのだよ。」
雛多がスプーンで淳を指しながら堂々と宣言する。
「あぁ…そうだ淳。ハヤシライスに焼き肉のたれ入れると意外にいけるぞ。」
「マジか!確かに…合いそうだな!!」
「まぁ好みはあるからどれくらい入れるかは…「無視するな馬鹿者。」
ゴンッ。
雛多がメニューの角でなぐる。
「ぐわっ。お前な、角っこは一番痛いんだぞ。そもそも頭はだな…。」
「うるさい!君が無視するからだろ!!」
だって…ねぇ…。
こいつらが甘い恋だなんて…。
「わかったよ。それで?甘い鯉がどうしたんだよ。」
「君は馬鹿にしてるのか?」
バレただと!!
喋りでバレるはずがない『こい』の違いが!!!
「なんだよ…。わかったよ。聞きますよ。」
「いや、別に甘い恋について語る気は無いが…。」
「お前何でぶったんだ?」
「そ、それは君が私を甘い恋がそぐわないみたいな感じで扱ったからだろ!!」
「なんだ…事実じゃねぇか。」
「なにぃ~許せん。乙女の心を馬鹿にしたな。」
怒った雛多がテーブルに足を乗り上げた。
乙女はそんなことしませんがな…。
「おほん、雛多の乙女心がどうしたって?」
「!?」
「…?」
「あ、会長。」
「やぁ、坂本君。」
見上げたそこには会長がいた。
はぁ~。
また面倒な奴がきたよ…。
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