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次の朝、僕はいつもの時間に目覚まし時計の音で起こされた。
カーテン越しに射す朝日は、今日も天気が良いことを寝起きの僕に1番に知らせてくれる。
僕は昨夜に見た夢の事をはっきりと覚えており、起き上がってからしばらく考えこんでいた。
『隼人~!
いつまで寝てるの!』
1階にいる母が2階の部屋で寝ている僕を起こす声が聞こえて我に帰る。
僕は、今は夢のことをあまり考えないようにして、制服に着替えて1階へと降りて行った。
『おはよー』
『おはよ😃
今日はゆっくりと寝てたのね』
母は僕が1階に降りてくるなり、テーブルに朝食を出してくれる。
僕は急いで顔を洗って、テーブルについて朝食を食べる。
夢のこと以外、いつもと変わらない朝の光景だ。
僕は母と二人暮らしだった。
父は、僕が小さい頃に事故で亡くなっている。
母は僕を育てる為に、仕事と家事を頑張ってしてくれていた。
そんな母を少しでも楽にしてあげたいと、僕は高校に入ってから近所の飲食店でバイトをしている。
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