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『何やってんだ、お前?
体調悪いんか?』
僕の頭の中の無数の声は、この聞き覚えのある声が聞こえた瞬間にかき消えた。
僕はゆっくりと声の主を見る。
僕に声をかけてくれたのは、同級生の松木(マツキ)だった。
『いや、大丈夫😓
ちょっと頭が痛かっただけやし』
『そうか😃
道端に1人で蹲ってたし、何事かと思って心配したわ😃』
僕は松木の言葉が引っ掛かった。
『…1人?』
僕は慌てて周りを確かめる。
あの小さな女の子は…いない。
周りを見渡すが、女の子はどこにもいなかった。
『どうしてん💦
急にキョロキョロしだして💦
やっばり、頭でも打ったん違うか?💦』
『いや…なんでもない😓
大丈夫やから😓』
女の子は消えたのか?
だとしたら、やっぱりあの子は…。
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