[1]黒き深淵への序章(2008年10月11日)

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以前見知らぬ場所を探索するのが新たな趣味だとどこかに書いたと思うが、最近ふと気が付いた事がある。 『行動範囲を拡げるのって、何気にスゲー大事じゃん』 現在派遣やってる俺にとって、これから先、仕事を探す為に行動範囲を拡げるのはチャンスの増加に繋がる。 だから俺は冬にならないうちにいろんな場所に行ってみる事にした。 今日の俺企画は『相馬の街に馴染もう』というもの。 予定は『相馬、或いは南相馬のどちらかで適当に外食&一勝負する』という内容である。   という訳で、病院での診察を済ませ、早速相馬へ向かった。 福島市から行くコースも少しは慣れてきたようで、精神にかかる負担も軽くなってきたのが解る。相馬の街中に着き、おもむろに国道6号線を南相馬に向かって走り出す俺。現在時刻は13時半、6号沿いにちらほらと建っている飲食店を見て行き、ふと目に着いた『けむり』という焼肉屋に入ってみる事にした。 焼きエビと豚トロとご飯を注文。普通に旨かった。けど普通に高かった。 その後南相馬の『JJ』という1パチ5スロ専用のホールで一勝負する事にした。小遣いが心許ないので2千円しか使えないのが残念だが、DMC(『デトロイト・メタル・シティじゃねーぞ』の略(笑))を打ち、最初の千円でネヴァン戦で強攻撃を避けるという非常に珍しい演出パターンが発生して勝利した。これをよく打つ人なら解ると思うが、ヨハネ・クラウザー2世…じゃなくてダンテが通常時のバトル演出で敵の攻撃を避けるのは極めて稀なのである。今まで5スロにて合計10万くらい貢いで初めて見た俺が言うのだから間違いは無いハズだ。 しかし、不完全燃焼な事にボーナス確定画面で真ん中に黒い物体が出てしまい、その後も何も起こらずあっさりゲームオーバーになってしまった。これじゃあダメだ。 ダンテ君は楽し過ぎて狂っちまいそうだと言っていたが、俺は狂う事が出来なかった。俺も出玉の嵐で狂いたかったな…。 このままじゃなんだかスッキリしないと思い、ゲーセンを探して遊んでから実家に帰ろうと考えるも、探すのに2時間近くかかった挙げ句にやりたいゲームが一つも無いというていたらくで結局有意義なんだか無意義なんだかよく解らない一日になってしまった。
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