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直哉は七海と付き合い出した頃、車の免許を取る為、昼間は自動車学校に通っていた。
8月の半ば、卒業して本試験に一回失敗してから受けに行かず、無免で車を乗り回していたのだ。
このパチンコ屋で働く事が決まった時、車はあるが免許が無い事がバレて主任と鍵の事で言い合いした事もあった。
『無免許で乗るのは許さん、鍵は俺が預かる』
そう言う主任に
『車は俺の車だで鍵を渡すのは絶対イヤだ!鍵を取られるなら辞める。』
と直哉はタンカを切った。
困り果てた主任は、仕方なく絶対乗らない事を条件に鍵を取り上げる事を辞めたのだった。
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