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(近くに居るから喧嘩腰になるんだ…)
そう思った七海は、酔い始めると子供達と一緒に部屋を移動する事にした。
でも、直哉はそれが気に入らない。
最初は、みんな違う部屋に行ったら寂しいと、呂律の回らない口で呟き始め、そのうち襖を殴ってみたり、暴言を吐いてみたりし始める。
このまま居たら殴られそうだと思う時は、何時であろうと子供を連れて、七海は実家に避難した。
直哉は素面の時は大人しく、優しい。
『俺が酔っ払いになって来たら近くにおらんくていいょ。』
その時はそう言っても、結局無理なのだ。
直哉が酔っ払う度に、アルコール中毒で このまま死んじゃえばいいのに…と七海は思っていた。
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