私の中の消えない過去の傷

友達

給料日は、お互い交互に酒を買ったり全員で呑みに行ったりもした。

いつも呑みに行く店の店長も直哉の知り合いだった。

子供達も一緒に連れて行く為、いつも二階のホールを貸し切りにしてくれた。

二階にはカラオケも映画の見れるﾃﾞｨｽｸも設置され、ダーツもあった。

直哉と店長は毎日二人で勝負していた。

そして、負けた方が一気呑みをするのだ。

一気が辛くなると店長はたまに焼酎のボトルをサービスしてくれた。

子供達はジュースやお菓子やアイスを頼み、それを食べながらタイタニックやETを見たり…

広いホールを走り回ったりして遊んだ。

給料を貰う度そんな事をして遊ぶ日々が続いた。

が、そのうち不満が出て来る。

直哉『俺が出してる方が多い…夕飯だって酒代だって…。翔太君はずるい。』

そう直哉が言い始めた頃、たまたま翔太の移動が決まり自然に来る事は無くなって行った。