情けない

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直哉『たかじんも矢沢もいい歌い方するんだょなぁ~』 そう言いながら曲を口ずさみ始めた。 そこまでは良かった。 今日は陽気だから大丈夫だと安心仕切っていた七海に、今まで歌っていた直哉がちょっかいを出し始める。 最初は笑いながら顔を見て歌い、そのうち冗談ぽく軽く叩く。 そしてまた自分の世界に入り、曲を探しては流し歌う。 そんな事を1時間程飲みながら続けいたのだが、いきなり 直哉『なんだぁ!!』 強い口調で言い始める。 (やっぱりまた始まった…) そうなると相手にしたくないので、七海は七海で本を読んだり子供達の相手をしたりする。 もちろん直哉の近くに座ったままで…。 直哉『なんだお前…』 段々と喧嘩腰になる。 最初は相手にしないように我慢していた七海だったが、あまりに煩いので次第にイライラして来てしまい、口喧嘩へと発展する。 直哉『なんだお前』 七海『何もないわ』 直哉『いかん…いかん…』 七海『????』 直哉『はぁ?!お前煩い』 七海『何も言っとらんけどね』 直哉『言っとらんけどね!じゃねぇわ!!何様だ!お前!』 七海『有り得んね!呑む度呑む度たち悪くなって、すぐ喧嘩吹っかけるし…うんざりだわ!』 直哉『うんざりなら出てけばいいじゃねえか!』 七海『そうだね!出てくわ!!』
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