警察沙汰

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その後、暫くして直哉が一人店を出て行こうとしたので、義姉が跡を追い掛けて『どこに行くの?帰るの?』と叫んだらしいが、直哉は何かを大声で喚きながら、道路を渡り、裏の路地にある飲み屋の店舗の方に走って行ってしまった為、その後の事は分からないと言った。 義姉は直哉の酒癖が悪いのを昔から知っているはずだ、一緒に呑んだ事も多々あるし、酒での直哉の失敗だって見て来ている。 カラオケに行きたいとゆう話しになったとしても、既に酔っ払っている直哉を一緒に連れて行ったのに、走って行ってから分からないって、それは無責任過ぎるんじゃない?と七海は思った。 途中で放り出したくなるなら最初から家にも連れて行かないで、酔ってるなら寝なさいと冷たく電話を切ってくれた方がマシだった。 義姉達のいい加減な行動に腹が立ったが、それは心の中に とりあえず納めて、迷惑かけてごめんね…と言って電話を切った。
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