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結局、義姉達と別れてからの直哉の行動は分からないままだった。
もしかしたら、フラフラとどこかの店へ入って行き、お金が無かった為、店の人に殴られ警察も呼ばれたんじゃないかと思った。
義姉からの電話の内容を説明しても、まだ直哉は連れが殴ったんだ…とか旦那が殴ったのかも知れん…とブツブツ言っていた。
今まで黙って聞いていた七海も、次第に我慢出来なくなり、とうとうキレた。
『さっきから聞いてれば連れが殴っただの、旦那が殴っただの!誰が悪い訳?1番悪いのは直哉じゃないの?記憶が無くなるまで呑んで、どこで何をしたのか全然覚えてなくて…。
何回迷惑かけたら気が済むの?酒で何回失敗すれば分かる訳?
そんなに呑みたければ独身に戻ってから好きなだけ呑めばいい!!
家庭を選ぶか酒を選ぶかどっちかにして!!!』
今まで、どんなに酒で失敗して、謝りに行かなくてはいけなくなっても、ここまで言う事は無かった。
でも、昔と今じゃ状況が違う。
子供も三人いて、酔って喧嘩を売る度に子供達を連れて実家に避難して…
そんな生活を続けるのも本当にうんざりだった。
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