俺という人間

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内田 慎二(うちだ しんじ)。年齢は16で今高二。 中学までは学年でも指折りの成績だったが、高校に進学してからは可も無く不可も無く。普通という言葉が異常に似合う。 スポーツはそこそこ。球技大会でソフトボールをすれば、打順は5番か6番。但し野球部の奴を除いて。 容姿的な話をすると、自分でこう言うのもなんだが、そこそこイケテる。 でも、そんなにモテる訳じゃない。 性格は底抜けに明るい。表面状は。でも、本当は根暗的な部分もあり、オタク傾向な面もある。 正直、普通。 俺は例えばクラスの中心人物と4番目か5番目に仲が良い奴だったりはするが、クラスの中心人物にはなれない感じ。 謂わば脇役って感じ。 始めに言っておく。 俺は話の中心人物。つまり、主人公になんてなれない男だ。 そんな俺の話。 誰もが納得出来るようなハッピーエンドなんて、そうそう簡単に待ってくれてやしない。俺には掴めない物かもしれない可能性がある。 そこのところを踏まえて、それでも俺を知りたいなら、この先に進んで欲しい。 綺麗なことも汚いことも、天使も悪魔も、およそ俺の中の全ての感情を引き出す、俺と幼なじみのお話。
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