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アブラメリン・ブラック・マジック#4
ベールを着た人物は部屋に入るなり、いきよいよく脱いだ
そして
「うわぁぁあああ~ん!」
「人形使いがいじわるを言います!」
「転地療養なんて言って私たちを追い出すつもりなんですよ!」
「落ち着け」
「“あれ”は?」
「あ、はい」
小悪魔は包み紙にくるまれた物をパチュリーに渡した
「少ない・・・」
「すみません、がんばって探したんですが・・・・・」
「まあ、いいわ」
パチュリーも着ていたベールを脱ぎつつ繋げた
「それと、声の大きさに注意しなさい」
「ここでの私達は“アランべネット”と“アレイスタークロウリー”人間の魔法使
いってことになっているんだから」
「ごめんなさい」
パチュリーは早速包みを開き、中にあるモノで香を炊く
「・・・・・」
「本、少なくなりましたね」
「金に成るものはこれしか持ってこなかったもの」
「仕方ないわ」
「・・・この本がなくなったとき」
「私の命も費えるのかしら」
「パチュリー様、そんな弱きを言ってはだめです!」
「冗談よ」
「パチュリー様の冗談はおっかないです」
「そうかしら・・・む」
ふと包みになっていた紙の記事に目が行った
「“切り裂きジャック”?」
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