アブラメリン・ブラック・マジック

8/12
前へ
/27ページ
次へ
アブラメリン・ブラック・マジック#7 闘病の末・・・  「パチュリー様!」 「お一人で立てるようになったんですか」 「よかった。はやく故郷へ帰りましょう」 小悪魔の提案に対しパチュリーはくすんだ髪で虚ろな瞳のまま俯いているだけだった 「・・・・・」 “魔女はこもり切りになった 外の大気にはもう耐えられなかった、帰ることすら出来なくなった 仮の住まいを得るために人間の魔法使いの振りをした 命をつなぐのは夜な夜な使い魔が持ちかえる香薬のみ” 「小悪魔」 「私」 「永くないわ」 「ん・・・」 「私、また倒れたのね」 「小悪魔!」 「小悪魔?いないの?」 「また妖精(材料)狩りに行ったのかしら」 「“少ない”っていったから・・・」 「ばかね」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加