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アブラメリン・ブラック・マジック#7
闘病の末・・・
「パチュリー様!」
「お一人で立てるようになったんですか」
「よかった。はやく故郷へ帰りましょう」
小悪魔の提案に対しパチュリーはくすんだ髪で虚ろな瞳のまま俯いているだけだった
「・・・・・」
“魔女はこもり切りになった
外の大気にはもう耐えられなかった、帰ることすら出来なくなった
仮の住まいを得るために人間の魔法使いの振りをした
命をつなぐのは夜な夜な使い魔が持ちかえる香薬のみ”
「小悪魔」
「私」
「永くないわ」
「ん・・・」
「私、また倒れたのね」
「小悪魔!」
「小悪魔?いないの?」
「また妖精(材料)狩りに行ったのかしら」
「“少ない”っていったから・・・」
「ばかね」
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