4人が本棚に入れています
本棚に追加
アブラメリン・ブラック・マジック#9
時は少し遡る
パチュリーは窓の外を見つめつつ呟く
「どこまで行ったのかしらあの子・・・」
「ばかね」
「薬なんて気休めなのに」
呟きつつ差し出した右手に力を込める
魔力が集められ結合していくがしばらくして消えてしまった
「くそっ!」
「くそ!くそっ」
「畜生!」
「このままでは私は近い内に」
「死ぬッ!」
叫びつつ乱暴にテーブルを退かし本を手に持った
「諦めるも達観するも御免だわ!!」
「おのれ!死ぬものか!」
「こんな汚らわしい土に埋められてなるものか!!」
「ゲホッ」
「ゲホゲホッゲホ」
「ヒュウウゥウ・・・」
「ゴホッ・・・」
「ゴホゴホ・・・」
「私に必要なのは」
「薬じゃない」
すっかり座り込んだパチュリーの前の壁が突如として割られ人物が一言と共に現れた
「火薬よ」
最初のコメントを投稿しよう!