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江見島 神崎家
ガラガラ
歩「ただ「歩お兄ちゃん~」おわぁ!」
歩は家の扉を開けると少女が歩の胸に飛び込んだ。
歩「いきなり飛び込んでくるなよ真里」
真里「だって~歩お兄ちゃん帰って来るのがおそいんだも~ん」
歩「・・・ごめんな真里」
歩はそう言い真里の頭を撫でた、真里は嬉しいそうに笑った、歩は靴を脱ぎリビングに向かった。
歩「ただいま、東叔父さん由華叔母さん」
東「お帰り歩」
この二十歳にしか見えない人は神崎東、歩の叔父で江見島の町長である。
由華「・・・・」
今むくれているのが神崎由華、歩の叔母である、十代にしか見えないのわ、由華が人魚だからである。
歩「由華叔母さん?」
由華「歩、教えたわよね?私の事を呼ぶ時は『由華姉さん』でしょ?」
歩「え?ああ!そうでした・・・コホン・・・ただいま由華姉さん」
歩は冷や汗を掻きながら言った、何故冷や汗を掻くかと言うと、由華は叔母さんと言われるのが嫌いでそれを知らずに東は言った時とてつもなく恐ろしい事があった、それを間近で見た歩は「由華姉さん」と言ったらしく、それのお陰で東は死ななかったのだ。
由華「よろしい、お帰り歩、頼まれた物買って来てくれたかな?」
歩「えぇ、買って来ました、これ冷蔵庫に入れておきますね」
由華「ありがとう♪」
由華はそう言い笑みを見せた、歩の両親は東京で働いている父神崎徹は有名な作家で母神崎加奈子は歌手で人魚である。
由華「そう言えば歩」
歩「ん?なんですか?」
由華「『人魚の嫁』はまだ出来ないの?」
ゴン
歩「っ~~~」
歩は頭をぶつけた、真里はそれを見て笑った。
歩「笑うなよ真理~」
歩は頭をさすりながら言った、真理は「ごめんなさい」とすぐに謝った歩は「別に怒ってない」といい冷蔵庫を閉めた。
由華「そう言えば」
由華は何かを思い出したかのように手をポンと鳴らした。
歩「・・・・何ですか由華姉さん、悪い事なら引き受けませんよ」
歩はそう言いながら妹の真理の膝に乗せ頭を撫でている。
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