10人が本棚に入れています
本棚に追加
もう、死んじゃいたい。
あたしは、いつもそんなことを平気で思いながら毎日を図々しく生きている。
「優菜!早く起きなさい!なにやってるの!」
特に朝がつらい。
生きるのが。
「ゆーなっ!遅れるよ!」
勢いよくひらいた部屋の扉。
「―あ。起きてるんじゃない。起きてるなら返事くらいしなさいよ」
あたしの返事がないため、わざわざ2階まで起こしにきたお母さんが、あたしの姿を見てため息をついた。
「具合悪いから休む」
「また!?」
「ほんと具合悪いの」
「まったく…。明日はちゃんと行きなさいよ」
行かないよ。
ていうか、行けないんだよ。
高校1年の夏休み目前。
あたしはイジメにあっていた。
最初のコメントを投稿しよう!